三井住友銀行は18日、インド南部のチェンナイに出張所を開業した。首都ニューデリー、西部ムンバイに続く同国3カ所目の拠点。製造業が集積するチェンナイ一帯の企業に融資やトレードファイナンス(貿易金融)などを提供し、南部での顧客増加を目指す。
ニューデリー支店の出張所として開業した。所長を含む2人の日本人と、5人のインド人の計7人体制。融資や預金の記帳も手掛けるニューデリー支店とは異なり、出張所では法人営業を主体に活動する。
チェンナイには自動車産業を中心に製造業が集積するほか、国内有数の港がある。現在は新型コロナウイルス感染症の流行を受けて経済活動の停滞も見られるが、中長期的には工場の設置・拡張への融資や、貿易金融の需要が高まると見込んでいる。
三井住友銀は2013年3月にニューデリー支店を開設し、17年3月に同支店のムンバイ出張所を設置した。今年3月には、ニューデリー支店の擬制資本金を約6億米ドル(約623億円)から約12億米ドル相当に増強した。インドでは1社の顧客に貸し出せる額が資本金の20%までと規定されているため、資本金を増やすことで規模の大きい融資の需要に対応していく。
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