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9月輸出額は3.9%減、マイナス幅縮小続く

タイ商務省が22日発表した貿易統計(速報値)によると、2020年9月の輸出額は前年同月比3.9%減の196億2,100万米ドル(約2兆550億円)だった。5カ月連続で前年割れとなったものの、下落率は3カ月連続で改善した。商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)は、国内外で新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための規制が徐々に緩和されていることを、輸出回復の要因に挙げている。TPSOのピムチャノック事務局長は同日の記者会見で、20年の通年の輸出額は前年比7%減前後になるとの見通しを示した。

9月の品目別の輸出額は、全体の8割を占める主要工業製品が3.9%減の158億6,900万米ドル。「電子製品・部品」が11.6%増の33億9,600万米ドル、「電気製品・部品」が8.3%増の21億9,200万米ドルと回復基調が鮮明になっている。「半導体・トランジスター・ダイオード」が34.1%増、「冷蔵冷凍庫・関連部品」が29.7%増、「ファクス・電話・関連部品」が27.2%増、「洗濯機・ドライクリーニング機械」が26.3%増と伸長した。一方、「車両・部品」は14.6%減の26億6,200万米ドルに落ち込み、明暗が分かれた。

「農産物・加工品」は3.1%増の32億7,900万米ドル。農産物・加工品全体の6割強を占める「食品」が16.0%増の20億9,400万米ドル、「コメ」が22.7%減の2億4,600万米ドル、「天然ゴム」が12.2%減の2億5,000万米ドルに落ち込んだ。一方、「キャッサバ」は29.5%増の2億1,800万米ドルと2桁の伸びとなった。

TPSOは、9月に輸出が伸びた品目として、「食品」や「在宅勤務関連製品および家電」のほか、医療用ゴム手袋などの「新型コロナ関連製品」を挙げ、新型コロナがタイの輸出に及ぼしている影響の大きさを改めて強調した。

■米国と中国がそろってプラス

国・地域別の輸出額は、米国が19.7%増の30億8,600万米ドルで最多。中国も6.9%増の25億1,500万米ドルとなり、輸出額の上位2カ国がそろってプラス成長となった。日本は1.9%減の19億3,900万米ドル。欧州連合(EU)15カ国向けは4.4%減の16億4,400万米ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)9カ国向けは11.1%減の44億9,000万米ドルといずれも前年同月を下回った。

ピムチャノック氏は、11月に実施される米大統領選挙の行方が対米貿易に影響を与えることになるとして注視していると話す一方、トランプ、バイデン両氏のいずれが勝利しても、米中の貿易摩擦が続く構造は当面変わることないとの認識を示した。

■9月は22億ドルの貿易黒字

9月の輸入額は9.1%減の173億9,100万米ドルと4カ月続いていた2桁減が1桁に縮小した。品目別では、全体の4割近くを占める「原材料・半製品」が12.6%減、機械などを含む「資本財」が6.7%減だった。「車両・輸送機器」は23.1%減の9億7,900万米ドルと大きく落ち込んだ。貿易収支は22億3,000万米ドルの黒字だった。

1~9月の輸出額は前年同期比7.3%減の1,729億9,600万米ドル、輸入額は14.6%減の1,523億7,200万米ドル。貿易収支は206億2,400万米ドルの黒字となっている。


関連国・地域: タイ
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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