日曜の昼、人けが少ないオフィスエリアを１台のロボットが走っていた。シンガポール企業の清掃ロボットだ。こちらと同様、休日出勤と思われる会社員が物珍しそうに写真を撮っていた。
最近、こうした清掃ロボットを見かける機会が増えた。ついこの間利用した上海虹橋国際空港では、ロボットが消毒液を散布しながら動き回っていた。新型コロナウイルスの影響で消毒や非接触の需要が増すなか、ロボットが活躍する場は広がりつつある。
とは言え、細かいところは人手が必要。弊社オフィスが入るビルには、いつも顔を合わせる清掃員の女性がいる。あいさつするうちに「今日は残業？」「そのかばんかわいいわね」と二言三言交わす間柄になった。ロボットは声をかけてはくれない。テクノロジーの進歩の陰で、ふとしたコミュニケーションが減ると思うと、どこかさみしい気もする。（佳）
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