• 印刷する

NZ、コロナ感染者追跡カードの試験運用へ

ニュージーランド(NZ)政府はこのほど、北島のロトルアで約300人を対象に、近距離無線通信「ブルートゥース」を搭載した、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者の追跡システム「コビッドカード(Covid Card)」の試験運用を始めると発表した。QRコードを利用した既存の追跡アプリ「NZコビッド・トレーサー(NZ COVID Tracer)」の利用者数が伸び悩んでいることから、政府はコロナ第2波に備え、追跡能力を強化する狙い。ラジオNZが伝えた。

コビッドカードは、クレジットカードサイズのデバイスにストラップがついており、ストラップを首にかけて携帯する。ブルートゥースを使用して濃厚接触者の連絡先を検出し、そのデータがカードに21日間保存される。本格的な運用を巡っては、政府が今年後半に決定を下す見通し。

オークランド工科大学のデーブ・パリー教授は「アプリのダウンロードや携帯のブルートゥースを常時起動しておくなどといった手間がかかると利用者数は伸びない。だがコビッドカードは、首からぶら下げるだけなので利用者が増える可能性は高い」とコメント。ただ、利用者がカードの存在を忘れてしまう可能性があるため、「より多くの人が使用することが理想的」と指摘した。

一方、プライバシー委員会のジョン・エドワーズ氏と生産性委員会はそれぞれ、コビッドカードの安全性に懸念を示した。これに対し、同カードの開発チームのメンバーであるサム・モーガン氏は「カードの情報は暗号化されており問題はない。政府機関が追跡目的以外でデータにアクセスすることもない」と述べた。

だが同氏によると、本格的に運用されることが決定しても、総人口分(約500万台)のデバイスを製作するのに最短でも半年ほどかかるという。モーガン氏は「カードが普及するまでに、市中感染が起きる可能性もある」と話した。

■市中感染ゼロ100日目

NZでは9日までで、市中感染ゼロが100日間続いている。NZで最初に感染者が発生したのは2月26日で、市中感染が最後に確認されたのは5月1日となっている。


関連国・地域: ニュージーランド
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:オーストラリアで50年…(09/25)

豪、破産法改正で小企業支援 2000社救済で雇用喪失に歯止め(09/25)

〔オセアニアン事件簿〕ウエストパック、資金洗浄で罰金額過去最高(09/25)

VICは規制緩和に慎重、NSWは続々解禁(09/25)

豪企50%、在宅勤務導入でも生産性変わらず(09/25)

豪不動産大手、CEOに職場勤務再開を要請(09/25)

EC企キャッチ、物流施設に自動ロボ導入へ(09/25)

豪服飾大手PAS、地場PEが近く買収か(09/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン