豪エアビー予約回復、クルーズ業界は再生へ

オーストラリアで、米民泊仲介大手エアビーアンドビー（Airbnb）の宿泊予約数が５月31日～６月６日の期間に大幅に増加し、新型コロナウイルス感染症流行前の水準の80％まで回復したことが分かった。一方、集団感染の発生防止のためサービスを一時停止中のクルーズ船業界は、販促活動を再開し業界再生を目指している。オーストラリアンが伝えた。

オーストラリアのエアビーアンドビーの予約のうち80％が、主要都市から離れた郊外での滞在だという。同期間の州・準州内での予約数は、西オーストラリア（ＷＡ）州で前年同期比で106％増、ニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州で37％増となるなど全国で好調だった。予約数は毎週上昇傾向にあるようだ。

同社の共同創業者であるブレチャージク氏は「人々には、都会から逃れて家から比較的近い地方部を探索したいという欲求がある」と指摘。宿泊客の安心のため、清掃の手順を強化するなど措置を講じているとした。

一方オーストラリアでは、外国を出航したクルーズ船に対し９月17日まで入港を禁じているが、業界は10～11月にはサービスを再開したい考えだという。

モナコを拠点とするシルバーシー・クルーズは６月17日から、タスマニア（ＴＡＳ）州を含む旅程の販促を開始。米国のロイヤル・カリビアンは、来年後半の夏季シーズンに向け、オーストラリアやＮＺに寄港する旅程の販売を開始した。