テイクオフ：ニューデリーのドーサの…

ニューデリーのドーサの名店「サラバナ・バワン」が営業を再開した！ということを、地場通信社の写真で知る。あの、チーズとバターがすさまじく香るカリッカリのドーサ。油まみれなのに、サクサク食べ進んでしまう魔性の食べ物。あぁ、今すぐ食べたい。願ってもそうは問屋が卸さない、悲しいご時世だ。

写真をよく見ると、店内には二人連れの客が一組のみ。エリアにもよるがやはり、イートインをするには勇気が要る。しばらくはテークアウトか宅配で済ませようというのが、大部分の消費者の考えだろう。

食べたい、会いたい、行きたい、飲みたい、ハグしたい。外出禁止生活は、欲望との戦いである。それでもこれをすることで、0.01％かも知れないけどリスクがある――そう思うと自粛することになる。いつか欲望が理性の壁を突き破ることがあるだろうか。感情と、興味深く向き合っている。（天）