楽天系のネット銀、９月末にも開業へ

楽天グループの台湾のインターネット専業銀行、楽天国際商業銀行の簡明仁董事長は５月28日、６月にもネット専業銀の開設に向けたシミュレーションを開始するとの方針を示した。早ければ９月末にも開業する見通しで、台湾では初のネット専業銀となる。29日付経済日報などが伝えた。

簡董事長によると、同行は５月９日に経済部（経済産業省）商業司で登記を行った。既にユーザー受け入れテスト（ＵＡＴ）を完了しており、６月に１カ月間のシミュレーションを行い、７月にも金融監督管理委員会（金管会）に営業ライセンスを申請する計画。

当面は個人を主力顧客群に据え、口座開設の業務に力を入れる。将来的には楽天カードと協力して、クレジットカード業務への参画も検討。開業３年目には単月の黒字化を目標に掲げている。

楽天国際商業銀行には楽天子会社の楽天銀行と楽天カード、台湾の中堅金融持ち株の国票金融控股（ＩＢＦフィナンシャル・ホールディングス、国票金）が出資。2019年７月に金管会から事業認可を取得した。