短期国債発行で200億ペソ調達、財務局

フィリピン財務省財務局は13日、短期国債の発行で200億ペソ（約425億円）を調達したことを明らかにした。ビジネスミラーなどが14日伝えた。

発行した国債は91日物、182日物、364日物の3種類。入札では、募集額の2.5倍余りに上る506億ペソ分の応札があった。

種類別の発行額は、91日物が100億ペソ、182日物と364日物がそれぞれ50億ペソ。182日物は161億9,000万ペソ分、364日物は189億8,000万ペソ分と、いずれも発行額を大きく上回る応札があり、財務局はそれぞれ50億ペソ相当をタップ方式（随時直接売り出し方式）で追加発行することを決めた。

同局のデレオン局長は短期国債の需要が旺盛な理由として、1,200億ペソ相当の個人向け国債（ＲＴＢ）が満期を迎え国内の流動性が高まっているほか、フィリピン中央銀行が政策金利や預金準備率のさらなる引き下げを示唆していることを挙げている。