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豪は海外の医薬品に依存、輸入9割=報告書

オーストラリアは危険なほど医薬品の輸入に依存しており、政府は国家安全の問題として、医薬品供給のセーフガードを構築すべき――。オーストラリア総合経済研究所(IIERA)が報告書の中で指摘した。オーストラリアは医薬品の9割を輸入していることから、調達難や自然災害を含む経済危機が発生するなどしてサプライチェーンに問題が生じた場合、多大な影響を受けるという。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

これは市販薬に限らず、約900万人のオーストラリア人が毎日服用している処方薬も同様の状況という。IIERAは、世界の医薬品製造が中国に大きく依存しており、新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の医薬品サプライチェーンが抱える問題を提起する上で良い例になると指摘した。

IIERAによれば、中国は医薬品の製造だけでなく、他国で製造される医薬品の活性成分を多く生産しているという。米国では、鎮痛薬の有効成分であるイブプロフェンの95%、ペニシリンの約45%を中国から輸入しており、オーストラリアはその米国から医薬品の2割を輸入している状況だ。

同報告書はまた、「問題は、重要な原料の原産地情報などが公表されないことにある。製薬会社は、こうした情報は自社に所有権があると考えているのだが、これによって、オーストラリアの医薬品供給がどこにどれだけ依存しているかを精査するのが困難になっている」と指摘。オーストラリアが医薬品調達において完全なる自給自足を実現するのは非現実的だとした上で、「現状を把握し、医薬品の製造や研究開発、技術者育成のために投資を行うなど、政府は対策を講じるべき」としている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済

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