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日本商議所、豪NZに使節派遣 世界不安対応で日豪協力意義確認

日本商工会議所と東京商工会議所は1~7日、三村明夫会頭を団長とする訪オーストラリア・ニュージーランド(NZ)経済ミッション(使節団)を派遣した。使節団はオーストラリアとNZで、モリソン首相など両国の政府要人や財界人らと交流した。シドニーでは、ニューサウスウェールズ(NSW)州政府から、新空港を中心とした西シドニー開発の可能性などについて説明を受けた。使節団は、不安定な世界情勢の中で、日豪協力の意義をあらためて確認したようだ。【NNA豪州編集部】

使節団は、最初に訪問したNZのウェリントンでは、ロバートソン財務相ら閣僚と会談。また、財界団体ビジネスNZ(BNZ)とフォーラムを開催したほか、政府系研究機関キャラハン・イノベーションを訪問し、日本とNZのIT・デジタル分野での協力などで意見を交わした。

NZについて「最先端技術で国の将来を開拓しようとしている点が印象的」と語る、日本・東京商工会議所の三村明夫会頭=7日、オーストラリア・シドニー(NNA豪州撮影)

NZについて「最先端技術で国の将来を開拓しようとしている点が印象的」と語る、日本・東京商工会議所の三村明夫会頭=7日、オーストラリア・シドニー(NNA豪州撮影)

三村会頭はNZについて、農林水産業が盛んな一方で、「最先端技術を一生懸命追求している」と説明。国も企業も、現在だけでなく将来の問題について熱心に取り組んでいると述べた。また、先住民マオリやアジア系の人口が多く、女性の社会進出も進んでおり、「包摂という概念が日本とは違うレベルで発達し、実行されている」と話した。

■「NSW州の知名度向上を」

経済使節団はオーストラリアで、キャンベラとシドニーを訪問。キャンベラではモリソン首相のほか、テイラー・エネルギー相やバーミンガム貿易相、アンドリュース科学技術相らを訪問した。

シドニーでは、NSW州政府が同州の投資の可能性などについて説明会を開催。オーストラリア・ビジネス・カウンシル(BCA)のジェニファー・ウエスタコット代表らが登壇し、西シドニー地域開発の今後の見通しなどについて説明した。

使節団からは「NSW州の知名度がそれほど高くない。州政府による国際的なプロモーション努力が必要」との意見などが出された。また、2026年に開港する西シドニー空港について、シドニー空港との役割分担を問う質問もあり、ウェスタコット代表は「人口拡大などの観点から第2空港は必要。シドニー空港に離着陸時間制限があり、24時間空港となる西シドニー空港と相互補完的な機能分担が期待できる」と説明した。

三村会頭は7日、経済使節団の総括として、英国が欧州連合(EU)を離脱し、イラク情勢が混乱するなど世界的に先行きが不確実な状況で、世界第1・第2の経済大国である米国と中国が覇権を争っていると指摘。「自由貿易体制など共通の価値観を持つ日本とオーストラリアは、できるだけ協調して立ち向かうことが必要」とし、今回の訪問を通じてあらためて経済界が確認できたと述べた。


関連国・地域: オーストラリアニュージーランド日本
関連業種: 農林・水産運輸IT・通信マクロ・統計・その他経済政治

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