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徳島県がハラル和牛の販促活動、KLで

徳島県と徳島県農業開発公社、とくしまブランド推進機構(地域商社阿波ふうど)は11月29日、マレーシア・クアラルンプール(KL)市内の飲食店で、メディア向けに徳島県産のハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を取得した和牛やサツマイモなどの野菜などを紹介するセミナー兼試食会を実施した。

日系輸入業者のJMGトレーディングは、毎月2回徳島県から和牛を輸入し、KL市内の飲食店50店舗などに卸している。マレーシアに牛肉を輸入する際は、イスラム教の戒律にのっとった方法で食肉を処理し、ハラル認証を取得することが義務付けられている。現在、日本国内でマレーシア政府からハラル対応施設として輸出認可を受けているのは、にし阿波ビーフ(徳島県東みよし町)を含む2社のみ。

高級飲食店などで出回っている「日本産和牛」の多くは、正式な輸入手続きを経ずに、手荷物扱いで持ち込まれたものが大半とみられている。JMGの櫻井由紀アシスタント・マネジャー(販売担当)は「正式な輸入手続きを経ていない密輸品が出回ると、いつまでも日本産和牛は日陰の存在になってしまう」と危機感を募らせる。

日本産和牛は、小売店では部位に応じて100グラム当たり30~50リンギ(約790~1,313円)程度で販売されている。櫻井氏は「サーロインやヒレ、リブアイといったステーキに最適な部位への引き合いが強い反面、赤身のモモ肉などは消費者に調理法が知られていないため、売れ行きに差がつきやすい」と話す。和牛はさまざまな部位に脂がのっていて柔らかいのが特徴。「ステーキ以外の食べ方でも和牛のおいしさが味わえることを周知したい」と意気込む。セミナーでは、和牛のすじ肉や脂身を煮込んだカレーなども紹介した。今月中旬からは、高級スーパーのベンズ・インデペンデント・グローサー(BIG)2店舗でプロモーションを実施する。

ハラル認証を取得した和牛やサツマイモなどの野菜を紹介した農家ソムリエ~ずの藤原代表取締役(左から3人目)ら=11月29日、クアラルンプール(NNA撮影)

ハラル認証を取得した和牛やサツマイモなどの野菜を紹介した農家ソムリエ~ずの藤原代表取締役(左から3人目)ら=11月29日、クアラルンプール(NNA撮影)

■サツマイモも普及拡大目指す

マレーシアでは、日本産のサツマイモとして、ねっとりした食感で甘みが際立った千葉県産の「紅はるか」が先行して普及している。徳島県でサツマイモの栽培を手掛ける農家ソムリエ~ずの藤原俊茂代表取締役によると、徳島県産の「鳴門金時」は紅はるかよりも繊維質が少なく、ほくほくとした食感が特徴。崩れにくいため、大学イモや天ぷらといった料理に向いている。栄養分の少ない砂地で栽培することから手間がかかり収穫量も少ないため、マレーシア国内のスーパーでは、紅はるかよりも高値で取引されている。藤原氏は「甘みを生かしたデザートなどを提案し、販売を拡大したい」と話した。

農家ソムリエ~ずは、国際協力機構(JICA)の支援を得て、ベトナムで伝統農法を核とした「徳島式土壌改良法」による野菜栽培に取り組んでいる。来年4月から3年間のプロジェクトとして、鳴門金時の本格生産を開始する。ベトナムから鳴門金時を輸出できれば、マレーシアでも高品質ながら価格を抑えて販売できるとして期待を寄せている。

同セミナーでは和牛やサツマイモのほかに、レンコンやスダチ、鳴門わかめといった県産品も紹介した。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: 食品・飲料農林・水産マクロ・統計・その他経済

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