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食品輸出EXPO、販促に一工夫

食品の輸出に特化した海外バイヤー向け商談会「“日本の食品”輸出EXPO」が27日、千葉市の幕張メッセで始まった。今回は3回目とあって、各ブースとも食品の売り込みだけではない、「一工夫」が目立った。

「“日本の食品”輸出EXPO」の会場=27日、千葉市(NNA撮影)

「“日本の食品”輸出EXPO」の会場=27日、千葉市(NNA撮影)

会場入り口の「一等地」に大きなブースを構え、高糖度のプチトマトやジュースをふるまっていたのは食品商社のオスミック(OSMIC、東京都中央区)。独自開発の有機培土、肥料、環境制御システムを使ってトマトなどの農作物の栽培から販売までをパッケージで提供する。日本ではトマトの販売を行っているが、同社の担当者は「人口・市場が大きい中国やインドネシアで当社のパッケージを売り込みたい」と語り、食品ではなくシステムの輸出にこだわる。会場では中国語やインドネシア語の通訳者を配置。中国語のプレゼンテーションも盛んに行われ、多くの人が足を止めていた。

尾西食品のガパオライス=27日、千葉市(NNA撮影)

尾西食品のガパオライス=27日、千葉市(NNA撮影)

亀田製菓グループの尾西食品(東京都千代田区)は、炊きたてご飯を急速乾燥させたアルファ米で、長期保存が可能なアジア料理のごはんシリーズを試験的に紹介。

「ガパオ」(タイのバジル炒め)」「ナシゴレン」(インドネシア・マレーシアの焼き飯)、ビリヤニ(インド風炊き込みご飯)をアジア各国で売り込むための反応をみていた。いずれもハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)に対応。袋に水やお湯を注ぐだけでおいしく味わえることから、担当者は「イスラム教徒のメッカ巡礼時の携帯食としての需要もある」とみる。

■サンデンRSと月桂冠が共同出展

温度や鮮度によって日本酒やワインは味わいが異なることをアピールしていたのは業務用冷蔵庫のサンデン・リテールシステム(サンデンRS)で、日本酒の月桂冠(京都市)と共同出展した。調温庫「ルミリンナβ」から取り出した日本酒や甘酒が、グラスに注いだ瞬間から凍り始め、ふわふわなシャーベットとなる「マジック」に来場者が驚きながら、試飲を楽しんでいた。サンデン・リテールシステムの担当者は「遊び心のあるレストランでの導入に期待できる。調温庫の価格について日本人は高いというが、中国人や米国人は安いとの反応だ」と話し、海外市場に手応えをつかんだようだ。月桂冠は米カリフォルニア州に製造拠点があり、同国市場に強みを持つ。

コメ卸業の木徳神糧(東京都千代田区)は、「あきたこまち」といった銘柄米に加え、今回はブレンド米の販促を展開。担当者は「(ボリュームゾーンである)アジアのフードコート向けなど業務用には、日本産米であれば銘柄は気にしないニーズが相当ある」と商談の傾向を語った。同社は日本産米に加え、低価格のベトナム産ジャポニカ米の提供も可能で、すそ野が広がる日本食の多様なニーズに対応する。

「食品輸出額を2019年までに1兆円に拡大する」という日本政府の後押しもある商談会は、700の企業・団体がブースを構え、17年に開かれた第1回の2倍以上の規模となった。29日までの3日間で、世界80カ国・地域4,000人の招待客を含め1万8,000人の来場者、300億円規模の商談成立を見込む。出展者からは、「各国に行かなくても、ニーズがつかめた」と好評な一方、「未開拓の欧米市場を狙いたいのだが、東アジアからの来訪客ばかりだ」というため息も聞かれた。


関連国・地域: 中国インドネシア日本
関連業種: 食品・飲料運輸マクロ・統計・その他経済

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