マレーシア工業研究所(シリム)傘下の試験・認証会社シリムQASインターナショナルはこのほど、スランゴール州フルスランゴールの既存施設内に建物の外装材料の耐火試験施設を設置した。英国の外装材料耐火基準「BS8414」を満たす試験施設としては、東南アジア初となる。25日付サンが伝えた。
今後、消防救急局が外装材料を認可する際、同施設で耐火試験を行う。また、外装材料メーカーが品質向上のため、施設で実験することも可能だ。
モハド・アザヌディン最高経営責任者(CEO)によると、試験から認可までのワンストップ式耐火試験施設となり、同規模のものは世界でも10カ所ほどしかないという。また、世界水準に準拠して審査するため、他国からの試験依頼にも対応できるとみている。
アザヌディンCEOは、試験サービスを先にシンガポールとフィリピンで売り込んだ後、インドネシアやタイ、インドにも展開し、域内のハブ化を目指す。中国とは戦略的提携を通じて、事業拡大を検討しているという。
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