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10月輸出は12%減、8カ月連続マイナス成長

シンガポールの輸出の落ち込みが続いている。シンガポール企業庁(エンタープライズ・シンガポール)が18日に発表した10月の輸出額(NODX、石油と再輸出を除く)は、前年同月比12%減の143億2,210万Sドル(約1兆1,463億円)で、8カ月連続のマイナス成長となった。前月から非電子製品の下げ幅が拡大し、全体で3カ月ぶりに2桁減に逆戻りした。

10月の輸出額はダイオード・トランジスタを除く全分野で低迷した。電子製品は前年同月比16%減の33億6,180万Sドルとなり、11カ月連続でマイナス成長を記録。最も比率が大きい集積回路(IC)は17%減だった。パソコン(PC)は約3割減の大幅なマイナスとなった。

非電子製品は11%減の109億6,030万Sドル。前月の2%減から悪化した。石油化学は19%減少。医薬品は36%減となり、前月から大幅に下げ幅が拡大した。

輸出先別では、前月まで2カ月連続でプラスを維持していた中国が6%減となり、全体を押し下げた。米国は3カ月連続の2桁減だった。日本は約4割減となり、主要国・地域の中で最大の下げ幅だった。

みずほ総合研究所のエコノミスト、松浦大将氏は「(10月の輸出が全体で)12%減となったのは予想以上に悪かった。医薬品が昨年にプラス成長だったことによるベース効果が大きい」とコメントした。

■1~10月は11%減

シンガポール統計局によると、1~10月の輸出額は前年同期比11%減の1,370億4,508万Sドルだった。OCBC銀行のエコノミスト、セリーナ・リン氏は「11月にはやや回復し、前年同月比6%減程度になる」と予測。12月には3%増加し、19年通年では9%減ほどにとどまるとの見解を明らかにした。

三菱UFJ銀行経済調査室シンガポール駐在シニアエコノミスト、土屋祐真氏は「米中摩擦の長期化は避けられないものの、半導体サイクルなどから推定すると、世界的な製造業不振は来年前半には循環的な底入れが期待できる。輸出も来年前半にかけて徐々に回復に向かう」との見方を示した。


関連国・地域: シンガポール
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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