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空中タクシーの発着場、独社が世界初公開

ボロポート屋内に展示されているボロコプター2X=21日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

ボロポート屋内に展示されているボロコプター2X=21日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

「空飛ぶタクシー」を開発するドイツの新興企業ボロコプターは21日、世界初となる空中タクシー発着場「ボロポート」の試作モデルを、シンガポール湾岸部で公開した。2021年の商用化を目指しており、向こう2~5年で国内に複数カ所のボロポートを整備する考えだ。きょう22日には、同地区で電動垂直離着陸機ボロコプター2Xの試験飛行を実施する。

ボロポートはマリーナ・ベイに浮かぶ施設「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」に仮設した。利用者がチェックインや休憩に使う屋内ラウンジ、充電設備、屋外の垂直離着陸場などから成る。垂直離着陸飛行場の建設・運営を手掛ける英スカイポートと共同で開発した。

スカイポートのダンカン・ウォーカー・マネジングディレクターによると、ボロポートの敷地面積は最低2,000平方メートルが必要になる。建築設計部門の担当者は、ボロポートの設置場所について、「駅やバスターミナル付近の地上、高層ビルの屋上、河川や港湾の水上などさまざまなロケーションに設置することを視野に入れている」と説明した。

ボロコプターはかねて21年の商用サービス開始を目標に掲げており、本拠地のドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイなどでも実証試験を実施。シンガポールも最初の商用サービス提供地として有力候補に挙げている。

ボロコプターのフロリアン・ロイター最高経営責任者(CEO)は「商用化に向けて、シンガポールでは民間航空庁(CAAS)、運輸省、経済開発庁(EDB)などと協議を重ねている。ボロポートの設置先として、商業ビルやホテルなどさまざまな主体からの引き合いもある」と説明。ただ商用サービス開始の具体的な時期や場所については明言を避けた。

ボロコプターの機材はヘリコプターのような見かけだが、ドローン(小型無人機)の飛行技術が用いられている。18のプロペラと9つの充電式電池で駆動する完全に電動の飛行体だ。最終的にはパイロットを置かずに自律飛行で運航することを想定している。商用化に当たっては8月に公開したばかりの新機材「ボロシティー」を利用する。

22日の試験飛行ではボロコプター2Xを飛ばす。正午にマリーナ・ベイ上空を有人飛行する予定で、悪天候の場合は延期する。

シンガポールでは21~25日に、高度道路交通システム(ITS)に関する国際会議・展示会「ITS世界会議シンガポール2019」が開催されている。ボロコプターをはじめ、世界各地の300社余りが最新技術などを紹介している。

垂直離着陸発着場(左手前)とラウンジ(右奥)から成るボロポート=21日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

垂直離着陸発着場(左手前)とラウンジ(右奥)から成るボロポート=21日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)


関連国・地域: シンガポール欧州
関連業種: 自動車・二輪車運輸IT・通信マクロ・統計・その他経済

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