米エクセレレート・エナジーは、液化天然ガス(LNG)の販売先として、フィリピンのコングロマリット(複合企業)サンミゲル・コーポレーション(SMC)系の発電企業を想定していることを明らかにした。22日付ビジネスワールドなどが伝えた。
同社はバタンガス州にLNG輸入基地を建設するプロジェクトへの参入を表明している。フィリピン・エネルギー省によると、エクセレレートは1月、バタンガス州沖合にLNGの浮体式貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を建設する事業計画をエネルギー省に提出した。しかし、同省はLNGの販売先など補足資料の提出を求め、計画を承認していない。
LNG輸入基地の建設は、国内のガス火力発電所に燃料を供給してきたパラワン沖マランパヤ天然ガス田の枯渇が予想されることを受け、エネルギー省が進めている。
これまでに、エクセレレートのほか◇ロペス財閥系の発電大手ファースト・ジェンと東京ガスのコンソーシアム(企業連合)◇石油元売り大手フェニックス・ペトロリアム・フィリピンと中国国営の中国海洋石油(CNOOC)の企業連合◇オーストラリア証券取引所(ASX)に上場している香港資本のエナジー・ワールド(EWC)――が事業計画を申請済み。エクセレレートを除く3者は、いずれも承認されている。
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