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富裕層の資金移転加速か、政情不安で

中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡る香港の政情不安を受け、一部富裕層が香港から他地域への資金移転を急いでいるようだ。ここ数週間で香港からシンガポールに大量の資金が移されたという。「一国二制度」が期限を迎える2047年以降も、香港に資金を置くことが安全か懸念しているため。米ブルームバーグが、複数のプライベートバンカーと資産運用担当者の話として伝えた。

あるバンカーは、資金移転について問い合わせてくるのは「大半が保有資産1,000万~2,000万米ドル(約10億8,000万~21億6,000万円)の個人客」と指摘。「香港投資家の懸念は強まっており、北京が香港への引き締めを継続するのではないかと心配している」と述べた。

別の香港駐在プライベートバンカー幹部は、「(同条例改正を巡る)大規模な抗議活動が始まって以降、海外口座の問い合わせの件数が平時の約4倍に達した」と説明。ただ、一時のパニック状況は既に落ち着きを見せ、まず資金回避のための準備をしているケースが目立つと補足した。

一方、別のバンカーは、「香港は依然として本土富裕層にとって最も人気のある投資拠点だ」と強調。中国の個人資産運用会社、上海鉅派投資の幹部も「香港は顧客の9割が最初に選ぶ目的地だ」と話した。


関連国・地域: 香港シンガポール
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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