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製造現場の改善、三菱電機傘下が最優秀賞

日本能率協会(JMA)は2日、タイの首都バンコクで生産現場管理の事例発表会「ゲンバ・マネジメント・カンファレンス・アンド・アワード2019」を開催した。選考を勝ち抜いた在タイ日系企業6社の管理監督者が現場の改善事例を発表し、三菱電機傘下で空調冷熱機器用の圧縮機の開発・製造・販売を手掛けるサイアム・コンプレッサー・インダストリーが最優秀賞を受賞した。同社の最優秀賞受賞は、16年に続き2回目。

サイアム・コンプレッサー・インダストリーの現場監督者のチャヤナット氏は、「セル(Cell)マネジメントシステムによる製造改善」と題し、新しく導入した生産工程の管理システムを紹介した。

同社ではこれまで、リーダーの管理の下、「プロダクション(P)、クオリティー(Q)、コスト(C)、デリバリー(D)、セーフティー(S)」の基本目標に従って生産管理が行われていた。しかし、リーダーに責任が集中することから、生産数が目標に達しない、機械の停止や故障、不良品の発生といった問題発生のリスクを抱えていた。

この状況を改善するため、生産業務に従事する従業員全員が作業工程の管理に参加できるセルマネジメントシステムを導入し、従業員が自身で考え、解決方法を探し、決定する体制を整えたことで、知識の提供やフォローアップ、成果の評価システムなどを継続的に改善できたという。

チャヤナット氏は「上司から1日当たりの生産を22%増やすよう指示を受け、当初は設備の増設や従業員の増員を考えていた。しかし、それではコストがかかることから、セルマネジメントシステムの導入を思いついた」と振り返った。

■今年で4回目の開催

このほか、三菱電機の子会社で昇降機を製造する三菱エレベーターアジア(AMEC)、古河電工の子会社で情報通信関連機器を製造する古河フィテル(タイランド)、日立金属の現地法人の日立メタルズ(タイランド)のプレシジョンキャスティング工場、日産自動車傘下でトランスミッション(変速機)の組み立てを手掛けるニッサン・モーター・タイランド、デンソー傘下でディーゼルエンジン・ガソリンエンジン部品を製造するサイアム・デンソーの現場監督者が改善事例を発表した。

JMAは、16年にタイで初めて同イベントを開催。今回で4回目となった。

JMAの中村正己会長(左)から最優秀賞を受け取るサイアム・コンプレッサー・インダストリーのチャヤナット氏=2日、バンコク(NNA撮影)

JMAの中村正己会長(左)から最優秀賞を受け取るサイアム・コンプレッサー・インダストリーのチャヤナット氏=2日、バンコク(NNA撮影)


関連国・地域: タイ日本
関連業種: 電機その他製造マクロ・統計・その他経済

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