屋根の防水・断熱・補強工事やレーザー装置を用いたクリーニング事業を手掛けるトヨコー(静岡県富士市)は、タイのバンコクに現地法人を設立する。タイでは進出から数十年が経過した日系製造業も多く、工場の老朽化が進んでいることから、屋根補修の需要を取り込みたい考えだ。
トヨコーの広報担当者によると、現法は来年4月に事業を開始する予定。今年12月までレンタルオフィスに入居し、年末に現法オフィスを開設する予定という。資本金は300万円で、トヨコーが100%出資する。
独自開発した「スプレーカバー(蘇生)工法」で屋根を塗装し、耐震補強や雨漏り防止につなげる。タイに進出する日系企業のほか、現地企業もターゲットとする。
タイは日本よりも紫外線が強いことから、関西ペイントや米ダウ・ケミカルの現地拠点と協力し、紫外線への耐久性が高い材料の開発や実験を進めている。「タイで東南アジアの気候に合わせた工法を展開し、同じような気候環境にあり、工場の多い周辺国へ事業を拡大することを想定している」(同広報担当者)。
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