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YCDC選に元ミス「女性の限界説破る」

ミャンマー最大都市、ヤンゴンの行政機関、ヤンゴン市開発委員会(YCDC)の委員選挙に、元ミス・ユニバースのミャンマー代表、テ・テ・トゥンさん(27)が出馬し、注目を集めている。このほど、NNAのインタビューに応じ「ミャンマーでは女性は能力が低いと見られている。限界説を破りたい」と意気込みを語った。投票日は31日。当選すれば、若者の代表としても期待されそうだ。以下に一問一答を紹介する。

――なぜ出馬を。

子どものころから、周囲の人を助けることが好きだった。YCDCという大きな舞台で、多くの人に公共サービスを提供したい。合わせて、私が能力ある若い女性だと証明したい気持ちもある。

――だれかに勧められたのか。

父が自分のやりたいことをやれと言ってくれた。でも、決断したのは私。

――当選したら、まず何をしたいか。

ミャンマーは、他国以上に多くの改革すべき問題を抱えている。YCDCの委員の権限は限られているが、市民から直接選ばれたという強みがある。市民の声を反映させ、市民の要求に基づき行動したい。

――今のミャンマーに欠けているものは。

政府がどういう仕組みで機能し、国民がそれにどう関わっていくべきかに対する理解が欠けている。政府は法の執行能力を欠き、国民は法の理解が不十分だ。自分が持つ権利と、してはならないことがよく分かっていない。

■当選したら副市長を目指す

――ミャンマーの民主化の進展度合いは。

まだ移行期にあり、市民が完全参加する形で政府を選ぶ段階に至っていない。過去のYCDC選挙では、投票率は非常に低く、前回の2014年は25%余りに過ぎない。

――若者の政治に対する意識は。

政治に関心のある若者は少ない。特に女性は、政治に参加しようとしても、支持や信用の獲得に多大な努力が必要だ。結果的に政治から離れてしまう。

――自分は女性の代表という意識はあるか。

立候補の目的のひとつは、女性を勇気づけ、女性の政治参加を促したいから。もし当選すれば、女性も男性と同じ権利と能力を持っていることの証明となる。

「女性の政治参加を促したい」と話すテ・テ・トゥンさん=17日、ヤンゴン(NNA)

「女性の政治参加を促したい」と話すテ・テ・トゥンさん=17日、ヤンゴン(NNA)

――あなたの強さはどこから来るのか。

若いころから強かった。伝統を破りたい。自分の能力が限定されるのはいや。人々の私に対する否定的な見方を変えたいという意志が、私を強くしている。当選したら、(民選委員の最高ポストである)副市長を目指す。

――アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相をどう評価するか。

国内だけでなく、外国からも強い女性として尊敬と信用を得ている。私たちの手本だ。

――日本のイメージは。

日本は常にミャンマーを支援してくれている国。ずっと日本に行きたいと思っている。どうやって国を発展させたのか、見てみたい。文化も知りたい。

<プロフィル>

テ・テ・トゥンさん 

1992年6月20日、ヤンゴン市生まれ。父は医師でヤンゴン西区の元区長。工業大学で2年間、土木を学んだ後、2010年にモデルとなる。11年、イベント会社を創業。16年にミス・ユニバースのミャンマー代表となり、民族衣装部門賞を受賞した。今回の選挙では、第3選挙区(12郡区で構成)からYCDC中央委員に無所属で立候補し、定数1に立候補者10人の激戦を闘う。住民との対話集会やゴミの清掃活動への参加などのほか、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックも多用した選挙運動を展開している。16~17日、ヤンゴンで開かれたミャンマー初のカーオークションでは、主催者のひとつ豊田通商の現地法人「トヨタ・エー・アンド・サンズ(TTAS)」のアンバサダーとして、会場を盛り上げた。


関連国・地域: ミャンマー
関連業種: 政治社会・事件

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