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豪産金大手、史上最大級の赤字:ニュークレスト、巨額資産評価減も

豪州の金採掘最大手で世界4位のニュークレスト・マイニングは8日、2012/13年度(12年7月~13年6月)の通期決算を発表し、純損益が57億7,800万豪ドル(約5,200億円)という巨額赤字を計上した。豪資源企業の通年決算では史上最大の赤字額で、前年と比べた損益はマイナス617%の大幅減となる。同社は先週、同年度に計上予定の資産評価減が62億豪ドル(約5,451億円)に達するとの見通しも発表するなど、事業立て直しには時間がかかりそうだ。

売り上げは37億7,000万豪ドルと14.5%減少した。同社の通年赤字額は、フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)が08/09年度に計上した豪資源業界での過去最大の赤字である25億豪ドルの2倍以上というダントツの規模。昨年末からの金相場の低迷や低い生産性、高コスト体質を改善しなかったことなどから、雪だるま式に赤字を拡大させたものとみられる。

同社は現在、重要情報の公開で当局から捜査を受けているほか、2つの集団訴訟も抱えており首が回らぬ状況。13日付オーストラリアンなど各紙によると、同社は昨年度内に約2,000人の人員削減を行ったという。ロビンソン最高経営責任者(CEO)は「市場環境や社内の問題など、非常に過酷な年度だった。今年はわが社の評判を回復することに集中する」と話した。

■資産評価減は約60億豪ドル

同社は6月に、資産評価減が50~60億豪ドル相当に上るとの予測を示していたが、ニュークレストが33%を出資するシドニーの同業エボリューション・マイニングへの投資評価額などを追加で引き下げたという。

ニュークレストは、エボリューションに対する保有株式において2億7,300万豪ドルの評価減を計上したほか、パプアニューギニア(PNG)に保有するリヒール金鉱とヒドゥンバレー金鉱、西オーストラリア州のテルファー金鉱、コートジボワールのボロニク金鉱の4資産で計56億豪ドルの評価減を計上する見込み。中でもリヒール鉱では、最大の35億7,000万豪ドルとなっている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 鉄鋼・金属天然資源マクロ・統計・その他経済

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