インドネシアでスタートアップ企業の資金調達が活発化している。シンガポールに拠点を置く、東南アジアの新興デジタル市場を専門とするベンチャーキャピタル、セント・ベンチャーズによると、投資家が投資する段階である投資ラウンドは段階が下がる傾向にあり、下から3番目の「シリーズA」で資金調達する企業に対する投資額は、4年前に比べて1社当たり平均2.5倍に拡大した。11日付ビスニス・インドネシアが伝えた。
「シリーズA」は、立ち上げ期を除く成長段階のスタートアップ企業が行う資金調達。
セント・ベンチャーズによると、「シリーズA」で資金調達する企業への投資額は、2014年の1社当たり平均180万米ドル(約1億9,800万円)から16年に260万米ドル、18年には450万米ドルに拡大した。
これまで大手投資家は、シリーズAの次の段階である「シリーズB」で投資するケースが多かったが、最近は起業前の「シード」あるいは会社設立直後の「アーリー」の段階から投資するケースも増えてきた。
インドネシアの代表的なスタートアップ企業としては、配車アプリサービスのゴジェック、電子商取引(EC)トコペディア、旅行サイトのトラベロカなどがある。ゴジェックの企業価値は100億米ドル以上とみられている。
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