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財閥SMの創業者、ヘンリー・シー氏死去

フィリピンの財閥SMグループを一代で築き上げ、教育など多くの慈善活動に取り組んだヘンリー・シー氏が19日朝、94歳で死去した。「フィリピン小売り業界の父」と呼ばれ、「フィリピン最大の富豪」としても知られていた。地元各紙が伝えた。

シー氏の死因について、現段階で詳細な情報は公表されていないが、シー氏の遺族の一人は「父の死去に多くの弔意を寄せられ、心から感謝する」とコメントした。

葬儀は親族らの密葬で行い、一般の人も参列できる追悼式は20~23日の午後7時に首都圏タギッグ市のヘリテージ・パークの礼拝堂で行われる。遺体は24日に埋葬される。

シー氏は、1924年11月に中国福建省泉州市郊外の貧村で生まれた。12歳だった36年、父の出稼ぎ先だったフィリピンに移住。日本統治下のマニラで父が経営する雑貨店の仕事を手伝いながら、学校に通った。

マニラの高校を卒業後、大学入学を断念し、58年にマニラ首都圏マリキナ市で靴店「シューマート(SM)」を開業。商才と信義を重んじる性格で次々商売を拡大し、85年にはフィリピンで初めての大型商業施設「SMモール」の1号店「SMノース・エドサ」を首都圏ケソン市で開業した。SMモールは現在、国内72カ所、中国7カ所に店舗を構える国内最大の商業施設となり、シー氏は「フィリピン小売り業界の父」と呼ばれた。

小売り以外にも事業を広げ、不動産事業(SMプライム・ホールディングス)や銀行業(BDOユニバンク)、娯楽事業(ベル・コーポレーション)、鉱業(アトラス・コンソリデーテッド・マイニング・アンド・デベロップメント)などの各分野で事業を拡大し、SMグループを国内の代表的な財閥に育て上げた。米経済誌フォーブス・アジア版によると、シー氏はフィリピンの長者番付で11年連続首位を維持。資産は推定約190億米ドル(約2兆1,000億円)に上る。

貧困を抜け出すため、教育の重要性を繰り返し強調し、多くの大学に寄付講座を開設するなどの慈善活動にも積極的に取り組んだ。


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 建設・不動産小売り・卸売りメディア・娯楽マクロ・統計・その他経済社会・事件

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