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鴻海、越にiPhone組み立てライン設置か

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業が、米中貿易摩擦の影響を回避するためにべトナムで生産能力増強を検討しているもようだ。現在は主に中国工場に置く米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の組み立てラインを、新たにべトナムに設ける計画という。4日付工商時報などがべトナムメディアの報道を基に伝えた。

鴻海はべトナムに工場を擁しており、新工場を建設するか既存工場を増強するとみられる。既にハノイ当局と提携に関する話し合いを進めているとも報じられているが、同社は報道に対し、「顧客に関するうわさには応じない」と回答した。

証券関係者は鴻海がiPhoneの組み立てラインをべトナムに設けることについて、「米中貿易摩擦の影響を考慮したほか、iPhoneの価格高騰や売れ行き不振も理由の1つと考えられる」と指摘。2018年に発売されたiPhone3モデルのうち、「iPhone10R(テンアール)」と「iPhone10S(テンエス)マックス」は特に新興国市場での販売が振るわず、販売低迷が続けばアップルがサプライチェーンに値下げを要求する可能性があるという。同関係者は「そうなれば人件費が比較的安いべトナムに製造を移すのは賢明な選択だろう」と述べた。

べトナムメディアはまた、同国は韓国サムスン電子のスマホ製造における最大拠点であり、鴻海のべトナム投資が事実であれば、2社の間で現地の人材や協力企業などの争奪戦が繰り広げられる可能性があるとも報じている。


関連国・地域: 台湾ベトナム
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済

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