円山大飯店、ロシア人旅行客の誘致に注力

宮殿風建築が特徴の台北円山大飯店=台北(NNA撮影)

宮殿風建築が特徴の台北円山大飯店=台北(NNA撮影)

老舗ホテルの「台北円山大飯店(グランドホテル台北)」は、ロシアからの訪台観光客数を現行比の10倍以上に成長させる意向だ。20日から同ホテル内で「ロシアグルメフェア」を開催するとともに、10月にはロシアの旅行会社が催行する訪台ツアー客を引き入れる。

16日付聯合報など台湾各メディアが伝えた。円山大飯店を運営する台湾交通部(交通省)系の財団法人、台湾敦睦聯誼会の張学舜董事長によると、毎年延べ3,100万人のロシア人が海外旅行するが、2017年に台湾を訪れた旅行客は年間約9,000人、このうち観光ビザ取得者数は1,723人にすぎず、潜在的な商機を秘めているという。

張董事長はロシア人の旅行習慣について「富裕層は年間2~6回の海外旅行を楽しむ。ロシア人は家族や友人ら大人数での旅を好み、1回当たりの旅行日数も7~30日と長い」と指摘。特に、ロシアは9月から4月まで長い冬に閉ざされるため、温暖湿潤でビーチや美食がふんだんな台湾は必ず多くのロシア人を惹き付けるはずと述べた。

張董事長によると、ロシア人の南国志向はデータにも表れている。16年にロシアから中国を訪れた旅行客数は延べ167万人で、このうち「中国のハワイ」とも称されるビーチリゾートの海南島(海南省)の訪問者は22万人に上った。また、タイには17年通年に134万人、ベトナムには57万4,000人のロシア人がそれぞれ訪れるなど、東南アジア各国を旅行するロシア人も急増している。

台湾敦睦聯誼会は3月、ロシアの首都モスクワで開催された旅行見本市に複数の台湾企業と出展し「冬遊台湾(冬季の台湾旅行)」をPRした。この出展がきっかけでロシアの旅行社「Quinta Tour」と提携し、東部ウラジオストクの旅行社「Frergat Arro」も訪台ツアーの企画を検討しているという。

6月下旬までに庭園などの改修工事を終える「高雄円山大飯店(グランドホテル高雄)」は10月のツアー受け入れ先のひとつで、観光客減に悩む屏東県のリゾート地、墾丁の旅行会社と提携し、現地オプショナルメニューなどを企画する予定。張董事長は「円山大飯店は台北、高雄ともに中国宮殿風の建築が特徴。ロシア人旅行客にとっては滞在そのものが印象深いものとなるはず」とも話した。


関連国・地域: 中国台湾ロシア
関連業種: 商業・サービス観光・娯楽

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