ボラカイ島閉鎖、4月開始に向け政府が準備

フィリピン政府が、環境問題に揺れる観光地ボラカイ島(アクラン州)の4月26日からの閉鎖に向け、準備を進めている。観光省は、大手旅行予約サイトと、閉鎖期間中に同島のホテルを予約した消費者への払い戻しについて交渉を開始。内務・自治省は、同島の玄関口である桟橋を封鎖する計画を示した。政府は4月5日の閣議で決定を下すとみられる。27日付ビジネスミラーなどが伝えた。

観光省のアレグレ次官補は、ボラカイ島のホテルへの予約の払い戻しについて、米トリップアドバイザーなどと交渉を開始したと明らかにした。シンガポールのアゴダ、米ホテルズドットコム、オランダのブッキングドットコムなど旅行予約サイト大手は、代金の払い戻しについてそれぞれ規定を設けているものの、ボラカイ島の環境破壊という「不可抗力」に対しては、払い戻しに応じるとの見方を示した。国内航空各社は、既に払い戻しに応じることを表明している。

一方、内務・自治省のデンシン次官補は、同島の閉鎖が決まれば、桟橋を封鎖することで、国内外の観光客が島内に入れないようにすると説明。閉鎖期間中も、同島の環境回復に向けたリハビリ事業に協力的なホテルなどの事業者に操業を認めるものの、宿泊客はいない状態になると指摘した。

トリップアドバイザーの調べによると、2015年1月~17年9月に同社サイトで検索されたフィリピンの都市で、ボラカイはマニラに次ぐ多さ。フィリピンへの旅行者は、旅行の70日以上前にホテルを予約する傾向があり、シンガポールや中国などの2カ月以内に比べ長いという。

観光省によれば、昨年にボラカイ島を訪れた外国人は105万人。中国人が37万5,284人で最も多く、韓国人が35万6,644人、台湾人が4万802人、米国人が2万2,648人、マレーシア人が2万585人で続いた。

観光省、内務・自治省、環境天然資源省のタスクフォースは、ドゥテルテ大統領に対し、同島で下水管敷設などのリハビリ事業を実施できるよう、「災害宣言」を発令して4月26日からの半年間、閉鎖することを勧告している。


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 観光・娯楽社会・事件政治

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