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【外国企業の日本戦略】高級不動産の需要まだ根強い

台湾の信義房屋、仲介で存在感

外国人の対日不動産投資が熱を帯びる中、台湾の不動産仲介最大手である信義房屋が日台の「架け橋」として存在感を増している。信義房屋は2009年に、本格的なグローバル展開の第一歩として東京で日本法人を設立。主に台湾人に向けて東京都心部の高級マンションなどの仲介を手掛ける。10年に約50件だった年間成約件数は、低金利や先高観も背景に現在約400件まで増えた。20年の東京五輪開催後も需要は根強く、不動産景気が腰折れする可能性は低いとみて、今年からは日本人向けのサービスにも手を広げる方針だ。