〔オセアニアン事件簿〕パプア地震、LNG施設の閉鎖続く

2月26日早朝にパプアニューギニア(パプア)でマグニチュード(M)7.5の大規模な地震が発生した。地元メディアによれば、死者は30人を超えるという。これにより、液化天然ガス(LNG)関連施設が閉鎖されるなど、産業界への影響も続いている。米石油大手エクソンモービルがオペレーターを務めるパプアLNG(PNGLNG)プロジェクトに参画するオーストラリアの石油・ガス開発会社オイルサーチや同業サントスでは、早くも業績への影響が懸念され始めた。2月28日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

エクソンは、地震直後から閉鎖している震源地近郊のハイランズ州のガス田やハイズのガス処理施設に加え、新たに首都ポートモレスビー近隣のLNGトレインの閉鎖も発表。同プロジェクトで使用されているコモ離着陸場も、被害を受け閉鎖中だという。

PNGLNGからは昨年、800万トンのLNGが日本や中国、台湾向けに輸出されていた。オイルサーチは、被害状況を把握し、施設のどの部分から修理を開始すべきか決定するのに、少なくとも1週間はかかると見込んでいる。一方金融シティグループは、PNGLNGは1カ月は生産停止が続くと見ており、これによりオイルサーチの2018年度の1株当たり利益は17%減少すると予想する。エクソンは、専門エンジニアを被害地域に派遣して復旧に努め、生産停止による影響を最小限にとどめるため顧客とも連携していくと述べた。

サントスも、従業員や関係者へは十分な説明を行っているとする。また同社はこのほどの通期決算発表において、オーストラリア・クイーンズランド(QLD)州のスラット盆地における炭層ガス田開発と、同社が進めているロマ・イースト・プロジェクトに向けた、9億豪ドル(約754億円)の投資計画を発表した。ロマ・イースト・プロジェクトでは、400人分の雇用創出が見込めるほか、2020年までにQLD州に50ペタジュールのガス供給を行うことができるとされる。


関連国・地域: オーストラリアパプアニューギニア
関連業種: 天然資源電力・ガス・水道建設・不動産社会・事件

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