JX金属などが出資する韓国の銅精錬会社LSニッコーカッパーは、海外鉱山の権益を売却する。資源開発事業を整理し、精錬事業に集中するためとみられる。
カナダの鉱山企業FQMに対し、パナマの銅鉱山事業「コブレ・パナマ・プロジェクト」の権益10%などを計6億3,500万米ドル(約699億円)で売却する。売却金は2021年までに6回に分けて回収する。
LSニッコーはこれまで、韓国鉱物資源公社とカナダに設立した合弁会社KPMCを通じて同プロジェクトに参加してきた。しかし、2013年以降は銅鉱石の需要が減ったことで金属価格は急落。不確実性が増した鉱山投資を整理し、精錬事業に特化する必要があると判断したもよう。
LSニッコーは今年8月、半導体基板に使うシリコンウエハー用の高純度硫酸の生産設備を増設すると発表。サムスン電子など韓国の半導体メーカーからの受注拡大に対応するため、生産能力を33%引き上げる。
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