韓国の医薬品製造大手サムスンバイオロジクスがスイスの製薬大手ロンザを相手取り、抗体医薬品を生産する際の遺伝子導入に用いる中間ベクター特許の無効審判請求訴訟を韓国特許審判院に起こした。
サムスンバイオロジクスの関係者によると、対象とする特許はロンザが保有する多様な中間ベクターのうち最も基本的なもので、バイオ産業の先進国ではもはや特許として認められていないにもかかわらず、韓国では今も維持されている。これを韓国バイオ産業における不当な参入障壁と見なし、取り除くために訴訟を起こしたという。
サムスンバイオロジクスは医薬品の製造受託(CMO)市場で急成長している。そのインフラと世界ネットワークを活用し、バイオ医薬品の受託開発(CDO)に本格進出するという思惑がありそうだ。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。