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【16年の10大ニュース】スーチー政権、経済・和平舵取り苦戦

ミャンマーで3月末、アウン・サン・スー・チー氏が実質的に率いる国民民主連盟(NLD)政権が発足、国民の高い期待を背負って船出した。半世紀にわたった軍系政権の政策の見直し、歪みの解消に取り組んだことで景気減速感も漂ったが、9月訪米したスー・チー氏と会談したオバマ米大統領は新政権の取り組みを評価し、10月に対ミャンマー経済制裁を全面解除。新投資法も成立するなど明るいニュースがあった。国内情勢では西部ラカイン州で10月、ロヒンギャとみられる武装勢力が警察施設や国軍部隊を急襲、対抗する国軍に国際社会からの批判が強まった。北東部シャン州でも国軍と少数民族勢力との衝突が激化。スー・チー氏は全土和平の実現に困難を抱えている。