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MRTが一時不通、韓国社のメンテ開始日に

フィリピンの運輸通信省は8日、トラブルが続くマニラ首都圏を走るMRT(高架鉄道)3号線の保守業務について、韓国の釜山交通公社など5社で構成するコンソーシアム(企業連合)が、同日に業務を開始したと発表した。しかし、MRT3号線は一時不通になるトラブルが同日2回発生したほか、前の契約企業との支払い問題を抱えており、安全運行の不透明さが依然、課題として残っている。9日付スタンダードなどが伝えた。

アバヤ運輸通信相は8日午前、今回の新規契約で運行の効率化が期待できると発表した。韓国の釜山で地下鉄運行を手掛ける釜山交通公社や地場の5社で構成される同コンソーシアムが業務を担うことで、MRTの運行本数が増え運用が改善するとの見通しを示した。しかし同日には、停電によって、駅間で立ち往生した車両から、乗客が最寄の駅まで線路上を歩くという事故や車両故障が発生した。

釜山交通公社のコンソーシアムとの契約額は3年間で38億913万ペソ(約94億円)。運輸通信省が先月23日、発表した。43両のオーバーホール、信号システムの2年以内の更新なども含む。韓国人の技師12人が派遣された。

しかし、釜山交通公社のコンソーシアムとの契約はすっきりとしていない。当初5日からの開始予定が8日に変更された。

■政府、前契約企業に未払い

MRT3号線の保守は昨年7月5日から半年間の契約で、鉄道向け送電機器の製造を手掛ける独シュンク・バーン・ウント・インドゥストリーテクニック(SBI)などの合弁会社SBI―CB&Tが請け負っていた。しかし、運輸通信省からは今月6日、同社の契約を月内まで延長する打診をしてきたという。同合弁は、政府が契約額1億3,128万ペソのうち2,866万ペソしか支払っていないことなどを理由に拒否。未払い問題では法的措置に訴える構えだ。

トラブルが続くMRT3号線をめぐって、アバヤ運輸通信相の引責辞任を求める声が強まっているが、アキノ大統領は同日、こうした求めを一蹴している。

MRT3号線は、1999年の開業から2012年までは住友商事と三菱重工業が随意契約で保守業務を担当していた。しかし、12年以降は地場企業との契約に切り替わったため、メンテナンス不良により車両の稼働率が低下。14年には脱線や走行中にドアが開くなどの事故も発生していた。


関連国・地域: 韓国フィリピン日本欧州
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済社会・事件

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