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【有為転変】第123回 政権転覆の黒幕?(上)

今月17日に、筆者は取材でキャンベラにある連邦政府議事堂にいた。国会の会期中だったが、金曜日のため小委員会だけが行われており、議事堂内の雰囲気は、いたってのどかなものだった。取材先の議員が日本人記者のために時間を割く余裕があったこと自体がそれを物語る。ところがそのわずか1週間後、驚天動地の内乱が「勃発」して議事堂は戦場と化し、首相の首がはねられてしまったのにはあ然とさせられた。舞台裏では一体何があったのだろうか。実は今回の内乱を影で操ったという存在がまことしやかに騒がれている。保守系メディアのことである。