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【外国企業の日本戦略】シャープから中国企業に

【第2回】「中国製造2025」が後押しする投資

中国のソフトウエア開発大手が昨年秋、京都市に研究開発(R&D)の子会社を設け、ビッグデータや人工知能(AI)などを活用した工場の生産効率改善システムの開発に乗り出した。トップに据えたのは、シャープの生産子会社の社長から転職してきた日本人技術者。同社の強みは日本のトップレベルの技術者を取り込んだことだけではない。中国政府が中国版のインダストリー4.0(第4次産業革命)である「中国製造(メード・イン・チャイナ)2025」を強力に推進する中、その背後にある14億人の巨大市場へのシステムの展開が可能になるからだ。