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【16年の10大ニュース】ポピュリズムの波、欧州飲み込む

2016年の欧州は、難民問題や排ガス不正問題が尾を引く中、反グローバル化の波が押し寄せた。なおも相次ぐテロへの恐怖も重なり、各国でポピュリズムが台頭。ポーランドやハンガリーをはじめとする欧州連合(EU)加盟国のほか、トルコが強権政治を推し進めた。だが欧州統合のほころびは、意外にも保守党が単独政権を握る英国で顕在化。事前の世論調査こそ拮抗(きっこう)していたものの、同国民が最終的にEU離脱の道を選んだことは世界に衝撃を与えた。これにトランプ候補の米大統領選勝利やイタリアの改憲否決が追い打ちをかけ、政治・経済の先行きは全く不透明に。2017年はフランス大統領・議会選挙、ドイツやオランダの総選挙など政治イベントが目白押しだが、これらの結果次第ではEU崩壊が現実化する恐れもある。