商工省は、ビールの生産・販売に関する政令草案について意見を聴取している。草案は、密輸品や模倣品、低質品の生産・販売を法律違反行為としているほか、これま…

ベトナム

商工省は、ビールの生産・販売に関する政令草案について意見を聴取している。草案は、密輸品や模倣品、低質品の生産・販売を法律違反行為としているほか、これまで禁止されていなかった妊婦への販売や自動販売機による販売などを禁じている。３日付ＶＮエクスプレスが報じた。
ビールの販売が禁止される場所は、具体的には学校、病院、役所、歩道など。販売者がビールを販売してはならない対象は、18歳未満の青少年、既に酒に酔っている人、妊婦または授乳期にある女性などで、自動販売機やインターネットを通じたオンライン販売も禁止される。
ビール販売者は、食品安全に関する規定を順守し、製品の出所と消費期限を明らかにしなければならない。これらの規定に違反した組織・個人は、違反の程度に応じて行政処分を受けるかまたは刑事責任を追及される。
商工省の影響評価報告書は、ベトナムでは飲酒が社会生活における文化となっており、生産・販売・消費を適切に管理すれば、国に税収をもたらし国民の健康にも寄与するが、現状では飲酒運転による交通事故が多発するなど、より厳格な管理が必要だと結論付けている。また、新政令の施行により税収は年間３兆1,500億ドン（１億4,860万米ドル、約154億円）増加すると試算している。
ベトナムのビール消費量はこの10年間で３倍余りに急増し、昨年は30億リットル余りでアジア地域で３位となった。統計によると、ベトナム人の4.4％が飲酒を原因とする病気にかかっている。

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