 自動車整備工具の専門店「アストロプロダクツ」を展開するワールドツール（埼玉県深谷市）は３月30日、タイ・バンコクに海外１号店を開店した。向こう３～５年以…

タイ

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自動車整備工具の専門店「アストロプロダクツ」を展開するワールドツール（埼玉県深谷市）は３月30日、タイ・バンコクに海外１号店を開店した。向こう３～５年以内にタイで10店以上の展開を目指す。
バンコクのナワミン地区に、敷地面積270平方メートルの店舗を開設した。商品は日本で販売するものと同じ品ぞろえ、同水準の価格帯で、約3,000種類の整備工具などを扱う。向こう１年で５千万円の売り上げを目指す。
タイに進出した理由について、ワールドツールの担当者はＮＮＡに対し、「タイは自動車産業が盛んで、日本車の普及率が高い」と説明。同社は日本で特定の車種向けなど専門的な工具を取り扱っており、タイでも商品を流用できることが進出の決め手になったと話した。また、タイで中間所得層が拡大するなか、「車の改造や部品交換への関心が高まっている」ことから、今後も市場の拡大が見込めると判断したという。将来的にはタイと同様に日本車の普及率が高いマレーシアやインドネシアへの進出も視野に入れる。
店舗開設に当たり、ワールドツールが49％を出資して現地法人ワールドツール（タイランド）を設立した。従業員は日本人が１人、タイ人が６人。
ワールドツールは1995年設立。2000年代に「アストロプロダクツ」の展開を開始し、現在は日本全国に140店以上を展開する。中国や台湾のＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）を通じ、高品質で低価格な自社ブランド商品を提供する方針。昨年５月には、アジア地域に実績を持つ香港系投資ファンドのＣＬＳＡキャピタルパートナーズがアドバイザーなどを務めるサンライズ・キャピタルと資本業務提携を締結。海外進出に向けた足掛かりを築いていた。

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