自動車大手各社は１日、６月の販売台数を発表した。最大手マルチ・スズキの国内新車販売台数は前年同月比31.1％増の10万964台だった。ホンダカーズインディア（Ｈ…

インド

自動車大手各社は１日、６月の販売台数を発表した。最大手マルチ・スズキの国内新車販売台数は前年同月比31.1％増の10万964台だった。ホンダカーズインディア（ＨＣＩＬ）は同75.5％増の１万6,316台で、伸び幅では大手６社の中でも群を抜く。産業界は、今年２月に発表された自動車の物品税引き下げと、新政権発足後の景気回復への期待が相まって、消費者心理が持ち直しているとみている。
日系では、トヨタ・キルロスカ・モーター（ＴＫＭ）が9.1％増の１万2,010台。日産モーター・インディアが47.9％増の4,362台で、うち３月に発売した新興国向けのブランド「ダットサン」の小型ハッチバック「ＧＯ（ゴー）」が４分の１（約1,097台）を占めた。
このほか、プラス成長だったのは韓国系ヒュンダイ・モーター・インディア（ＨＭＩＬ）と米系フォード・インディア。ＨＭＩＬは9.5％増の３万3,514台で、輸出を合わせると7.6％減の５万518台だった。同社のラケシュ・スリバスタバ副社長は「エクセント（小型セダン）とグランド（小型ハッチバック）、サンタフェ（ＳＵＶ＝スポーツタイプ多目的車）の車種が好調だった」と振り返る。また、「物品税の引き下げ延長が決定したことで、一層の販売増を期待している」と述べた。
フォードは1.6％増の7,258台と微増にとどまるが、生産が追いつかず予約受付を一時停止していたＳＵＶ「エコスポート」の販売を５月に再開し、波に乗る。ビナイ・ピパルサニア上級取締役（販売・マーケティング・サービス部門）は「祭事シーズンまでの向こう数カ月にわたって消費者の購買意欲は上向いていくと確信している」と話した。
■タタ、ＧＭは２桁減
一方、タタ・モーターズと米系ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）インディアの２社は２桁の深刻な落ち込みとなった。タタは33.0％減の7,911台で、本年度第１四半期（2014年４～６月）の累計でも前年同期比３割減と低迷している。ＧＭインディアの６月販売は21.3％減の5,172台だった。
国内販売３位のマヒンドラ＆マヒンドラ（Ｍ＆Ｍ）は2.6％減の１万6,780台で、単月ではＨＣＩＬが僅差に迫る。商用車と三輪、二輪を含めた国内販売全体は0.7％増の３万6,457台だった。同社のトラクター部門は、少雨と予報されるモンスーン期にかかわらず、８％増の２万8,893台と伸びた。

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