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米産牛肉が日本で攻勢、豪産に影響も

牛海綿状脳症(BSE)発症で落ち込んでいた米国産牛肉の日本への輸入が、このところ急速に回復している。最盛期の水準には遠く及ばないが、直近の5カ月間で昨年と比較して4割以上伸びた。これに対し、豪州産は約5%減少した。日本は豪州の牛肉生産者にとって最大の輸出市場。米国産復活の影響が懸念されるところだ。

日本の財務省によると、今年5月の米国産牛肉輸入量は6,130.708トンと前年同月比で34.1%増加、1月~5月の累計も2万7,300.408トンと前年同期比で43.3%拡大した。米国食肉輸出連合会(USMEF)も日本で料理教室やブログ、米産牛肉の抽選など、大がかりな販促キャンペーンを展開し、反転攻勢に出ている。

一方、豪州産の輸入量は5月の1カ月間で2万5,357.351トンと1.6%増にとどまり、1月~5月の5カ月間では13万7,666.545トンと4.8%減少。豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)が7日に発表した豪農水省の統計によると、6月の対日輸出量は2万7,691トンと前年同月比で14%減となった。

豪州産牛肉は、BSEで米国産の輸入が禁止された03年以降、日本で大幅にシェアを伸ばした。後に米国産は、生後20カ月以下に限定することや、特定危険部位の除去など条件付きで輸入が解禁されたが、米国産の輸入量は現時点でも「03年以前と比較して3割程度」(MLA)とまだ低水準にある。豪州産は依然として日本の輸入牛肉市場で圧倒的なシェアを維持している。

こうした現状についてMLA日本市場担当アナリストの近藤氏は「豪州産牛肉は日本の輸入牛肉市場で75%のシェアを保っている。価格に見合った価値がますます重視される中で、安全・安心のオージー・ビーフが日本の消費者の信頼を得ている結果だ」と強調した。ただ、食肉需要全体が景気低迷の影響を受けていることは否定できないと指摘。日本の牛肉消費はピーク時の00年比で約22%、米国産禁輸前の03年比で約10%、それぞれ落ち込んでいるという。

今後の課題について同氏は「いかに牛肉全体の需要を伸ばしていくか。牛肉消費をまずは03年の水準まで回復させ、豪州産が牛肉市場全体を活性化させるための一翼を担えれば」と話した。【7月9日付NNA豪州農業ニュースより】


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 農林・水産マクロ・統計・その他経済

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