外国人の就労拡大のための在留資格「特定技能1号」で日本に滞在するベトナム人は6月末時点で前年比15%増の14万6,270人だった。伸び率は前年の30%を下回り、年々鈍化している。1号資格者全体の伸び率の32%も下回った。インドネシアやフィリピン、ミャンマーなどからの受け入れが急増した結果、ベトナム人が占める比率は44%と、制度開始直後の2019年6月を除き初めて半数を割り込んだ。ベトナム人材は国籍別でなお最大で、人手不足に悩む日本企業からのニーズは引き続き強いが、業界関係者は特定技能の出身国の多様化は今後も続くとみている。