伊藤園は3日、上海市に設立した茶系飲料や茶葉の販売事業を手掛ける全額出資子会社が、営業を開始したと発表した。上海市を中心に茶系飲料の拡販を目指す。
新会社の名称は伊藤園飲料(上海)で、9月12日付で開設した。資本金は4,000万元(約5億2,830万円)。まずは上海の日系スーパーやコンビニ向けに茶系飲料の売り込みをかける。売上高は5年後に年間10億円超を目指す。
伊藤園は、福建省福州市に茶系飲料の製造・販売を手掛ける合弁会社を持っており、これまでは合弁会社が問屋などを通じて香港や上海市などで販売していた。合弁会社が年産能力を現在の100万ケースから300万ケースに拡大することを受け、上海に販社を設立することで自社販売を本格化する。
伊藤園は浙江省餘姚市に茶葉の製造・輸出を手掛ける合弁会社も持ち、販社設立は中国現法として3社目となる。<上海>
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