トヨタ・キルロスカ・モーターズ(TKM)は、国内経済の減速を理由に向こう2年間は新車種の投入を見合わせる考えを示した。小型車「エティオス」とハッチバック車「エティオス・リーバ」の派生車種を発売するにとどめる。
シンガポールに拠点を置くトヨタ・モーター・アジア・パシフィック(TMAP)の広報担当者は「今後2年はエティオスの拡販に注力する」と述べている。ファイナンシャル・エクスプレス(電子版)によると、TKMのサンディープ・シン副社長は、「販売店からの引き合いは減っていないものの、成約に反映されていない」と述べ、国内需要の減速が理由とした。
店舗数を現在の195店舗から来年の3月までに230店舗まで増やすほか、南アフリカ共和国を中心とした輸出を強化することで、減少分を補う。国内販売では中小都市を中心に来年3月までに50都市へ販売網を広げる。南アへの輸出台数は2万台と見積もっており、さらに輸出先を拡大する意向を示している。
かねてより計画していたインドへの高級ブランド「レクサス」の投入も当面は見合わせる。TMAPの同担当者は、輸入税の引き上げを主な要因として挙げている。発売に向けた調査は進めているという。発売時期は未定だが、「必ずインドでも発売したい」(同担当者)と意欲を示した。
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