国家統計調整局(NSCB)は、フィリピン人の平均年齢は東南アジア諸国連合(ASEAN)域内でも3番目に低く、今後の経済成長にとって大きなメリットになるとする報告書を発表した。
同報告書は、2010年に実施した国勢調査に基づいて、フィリピン人の平均年齢は23歳であり、ラオス(21歳)やカンボジア(22歳)に次いで域内で3番目に低いと指摘。その上で、国内または海外で十分な雇用の機会さえ確保できれば、フィリピン経済にとって、労働人口の増加は大きなメリットになるとしている。他のASEAN諸国の平均年齢は、シンガポールが41歳、タイが33歳、ベトナムが29歳、インドネシアが28歳、マレーシアが26歳などとなっている。
フィリピンの年代層別の人口構成では、5~9歳が11.2%で最も多く、4歳以下(11.1%)や10~14歳(11.0%)などと合わせて、20歳未満の人口が全体の43.8%を占めた。
国連は、今後のフィリピンの平均年齢について、30年に29歳、50年に35歳になると予測している。
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