自動車・部品用の生産設備メーカーの明和工業(愛知県高浜市)は、初の海外拠点となるインドネシアで来年に生産を開始する。インドネシアを含む海外向けの売り上げ比率が全体の5割を超えていることから、顧客企業の進出先でニーズに合わせた製品とサービスを提供できるようにする。
全額出資の現地法人トコトン・メイワ・インドネシア(塩野芳久社長)を今月1日付で設立した。首都近郊の西ジャワ州ジャバベカ工業団地のレンタル工場(敷地面積1,000平方メートル)で、来年6月をめどに生産を開始する予定だ。
既に日系の自動車メーカーや自動車部品メーカーから、生産機械のライン修理・改造の引き合いを得ている。将来的には自社で生産ラインの設計・製作も受注したい考えだ。
海外では欧米、中国、南アフリカなど全世界に製品を納入しており、インドネシアでも10年ほど前から納入実績がある。現法の塩野社長は、進出先にインドネシアを選んだ理由について「同国では他国に比べてまだ設備メーカーの進出が少ない。将来的に自動化設備のニーズもあると見込んでおり、商機があると判断した」と説明した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。