常夏のフィリピン。1年を通じて薄着で過ごすため、それぞれの体形をいやが応でも人目にさらすことが多い。がっしりとした筋肉質やぽっちゃり型など、良くも悪くも服でごまかしにくいのが当地だ。
そんなわけで、理想の体形を目指してジムやランニングで汗を流す人がいる一方で、「無為自然が一番」とばかり文字通りの「自然体」の人も目立つ。08年の調査ではマニラ首都圏で20歳以上の肥満率は26.6%。成人の4人に1人が肥満ということだったが、4年後の現在はさらに上昇しているのではないだろうか。
国が豊かになれば、カロリーの高い食事が多くなり、車などの移動による運動不足の度合いが増していくのも道理。肥満が増えれば、社会医療費も増大していく。肥満は洋の東西、先進・途上国を問わず、世界的な問題であるのだと道行く人を眺めながら実感する。(須)
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