証券業務などを主力とする大凌集団(スティランド・ホールディングス)が、支配株主が関与する取引について、一般株主の同意を得なかったなどとして上場規則違反に問われ、同社の元取締役4人がけん責処分を受けた問題で、香港取引所(HKEX)の上場上訴委員会は24日、4人に改めてけん責処分を下した。
問題となった取引は1998年から2002年にかけて行われたもので、取引額は3億HKドル(現在のレートで約31億円)超。
上場委員会は元取締役らの懲戒ヒアリングを行った結果、08年に同社と元取締役らに対するけん責処分を下したが、異議申し立てがあったため、上場懲戒再審委員会、上場上訴委員会が処分の再検討を進めていた。
元取締役らは、既に裁判所から取締役への就任を禁じる資格停止処分を受けている。4人のうち2人は2010年まで取締役にとどまっていた。<香港>
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