酒類市場で、添加物などを加えず純粋な材料のみで作られた製品が注目を集めている。ウイスキーでは「シングルモルト」、ビールではプレミアム級ビール(オールモルト)などだ。ソウル経済新聞が伝えた。
シングルモルトウイスキーはひとつの蒸留所で大麦麦芽から仕込み、発酵、蒸留を行って作ったもので、蒸留所の個性がそのまま現れるため独特の味を楽しめる点が特長。今年に入り7月までのウイスキー全出荷量は117万8,283ケース(9リットル換算)で前年同期比12.4%減少したにもかかわらず、シングルモルトウイスキーは3万385ケースと3.6%増加した。市場の拡大に合わせ、ウイリアムグラント&サンズ・コリアは今月から、新製品「グレンフィディック12年(500ミリリットル)」を世界で初めて発売する。同製品の700ミリリットルサイズは、同期間に3.2%の成長を見せており価格競争力を強化した新商品にも期待がかかる。
ビール市場では、麦と水、ホップのみで作られたオールモルトビールが市場シェア10%を上回った。06年に発売されたハイト真露のオールモルトビール「マックス」は、ビールブランド中3位に上る人気だ。
このほか、焼酎分野でもサトウキビ成分のみで作られた焼酎など、消費者の趣向の高級化に合わせたラインアップが続いているもようだ。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。