繊維商社の蝶理(大阪市中央区)は4日、上海上場の上海飛楽股フン傘下のアルミニウム箔事業会社、呉江飛楽電子元件(江蘇省呉江市)の株式30%を取得したと発表した。中国では、自動車市場の拡大とエアコンのインバーター化対応をにらみ、アルミ電解コンデンサーの増産が予想されており、その主原料となるアルミ箔の需要取り込みを狙う。
取得額は3億3,000万円。呉江飛楽電子元件の出資比率は蝶理のほか、上海飛楽股フンと個人株主がそれぞれ35%となっている。
蝶理は現在、アルミ電解コンデンサー用原材料を幅広く取り扱っており、呉江飛楽の100%出資子会社である呉江飛楽天和電子材料が生産したアルミ箔製品についても、日本や中国の顧客に販売していく。呉江飛楽は2015年3月期の売上高で10億円を見込む。
<江蘇>
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