香港のデザートチェーン大手、許留山が、中国本土での事業拡大を加速している。現在は、香港、本土、マレーシアで計110店舗を展開しているが、来年末までに2倍以上の250店舗に増やす計画で、うち半数以上は本土での展開を予定している。ターゲットは若者層だ。7日付サウスチャイナ・モーニングポストが伝えた。
許留山グループの周志霊(ウィリアム・チョウ)最高経営責任者(CEO)によれば、本土の店舗の多くは、延べ床面積が800~1,000平方フィート(約74~93平方メートル)で、香港の店舗より広い。周CEOは、客がリラックスしたり、友人に会ったり、インターネットをしたりする、コーヒーチェーンのスターバックスのような空間を造りたいと話す。
許留山は08年の深セン出店を皮切りに、本土では上海、杭州、蘇州、広州、中山、仏山の各市で店舗を展開。今年上半期(1~6月)には北京市に4店、天津市に2店をオープンした。本土店舗の平均売り上げは月に約30万人民元(約368万円)。
本土の巨大市場でフルーツの品質を保つのは難しいが、深セン市、上海市、北京市に集中調理施設(セントラルキッチン)を設置し、全ての管理を任せることで問題を解決した。物流などの面でコストがかかるため、北京市の店舗での販売価格は香港よりも10%高いという。
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