ベトナムの携帯電話利用者のうちスマートフォンが占める割合は現在の16%から年末までに21%に伸び、タブレット端末の保有率は2%から5%に上昇する見込みだ。スウェーデンの通信機器大手エリクソンの市場調査部門が発表したもので、11日付ベトナム・ニュース(VNS)などが報じた。
エリクソン・コンスーマーラボによれば、ベトナムのスマートフォン市場は下半期(7~12月)に年率21%の成長を遂げ、スマートフォン経由によるアプリケーションのダウンロード数は年末までに全体の35~40%に達するという。
ベトナムのスマートフォン市場は、ネットワーク通信設備の改良や適切な価格戦略が伴えば今後も高い成長率が続く見込みだ。エリクソンのベトナム・ラオス・カンボジア地域統括部長、ジャン・ワセニウス氏は「ベトナムの通信市場は、通信エリアや速度、安定性などの技術的な発展によってさらに拡大するだろう」と述べた。
スマートフォンの利用状況については、アンケート回答者の49%が交流サイト(SNS)を利用すると答え、以下、◇チャット(39%)◇天気予報(31%)◇ニュース(26%)◇地図やルート検索(20%)◇予定表(12%)――となっている。
一方、最近スマートフォンを購入したユーザーは主に、◇現在地の共有(チェックイン)機能◇地図◇インターネットテレビや映画◇オンラインゲーム◇SNS上でのゲーム◇ブログ――などを利用しているという。
先に米調査会社ニールセンがアジア太平洋地域の39カ国・地域を対象に実施した調査によれば、ベトナムの消費者の70%が従来型の携帯電話を利用し、さらに携帯電話利用者の42%が「向こう半年内にスマートフォンに切り替えたい」と回答したという。また、ベトナム人は友人、家族、同僚のアドバイスを参考にして携帯電話を選ぶ傾向が強く、消費者の39%は「店頭に飾られている携帯電話を魅力的だと感じる」と回答している。
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